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UPDATE 1-EXCLUSIVE-FRB議長、物価の大幅な目標超え容認せず 実際の進捗重視

(内容を追加しました。)

[20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は共和党のリック・スコット上院議員宛の書簡で、経済が力強さを増し、供給阻害により一部の部門で物価が押し上げられる中、米国の今年のインフレ率は一時的に「やや高く」なるとの見方を示した。ただ、FRBはいかなるインフレ上昇も限度の範囲内に収めることにコミットしていると表明した。

パウエル氏の書簡は4月8日付。スコット議員の3月24日付の書簡に返信した。スコット議員は書簡で、インフレ上昇とFRBの債券買い入れを巡り懸念を表明。パウエル氏は5ページにわたる返信で「FRBはインフレ率が2%を大幅に超えることも、この水準を長期的に上回り続けることも望んでいない」とし、「FRBは最大雇用と物価安定という2つの責務の双方に完全にコミットしていると強調したい」とした。

さらに「FRBの将来の政策行動は、目標に向けた実際の進捗状況に基づいて行われる」と述べ、6年前のように予測に基づいて利上げを行うことはないと改めて約束。「雇用と物価の目標達成に向けた進展が遅れた場合、FRBはさらに長期間、極めて緩和的なスタンスを維持するだろうし、逆に目標への進展が速まれば、政策スタンスの調整を早めに行う」と確認した。

また、インフレが低水準にあると家計や企業に弊害をもたらすだけでなく、経済が受けた衝撃を緩和策で和らげるFRBの能力も限定されると指摘。FRBは現在、インフレ率が緩やかに2%を上回る状態を目指しているとし、「1960年代と70年代の経験から、高インフレの教訓を学んだ。当時に類似したインフレ圧力は予期していないが、そうした圧力が台頭した場合、FRBには対応する手段がある」とした。

資産買い入れについては、金融環境の緩和や市場機能の維持を目的としており、「財政赤字の規模とは無関係」と明言。FRBは国債などを直接引き受ける財政ファイナンスを行わないとも付け加えた。

スコット議員はこれまでも、FRBの低金利政策と債券買い入れ策で物価が押し上げられ、家計や企業が圧迫されると警告し、パウエル議長に対する批判的な立場を示していた。

パウエル議長の書簡はスコット議員の事務所がロイターに提供。スコット議員側は「インフレが上向いているのは明らかだ。パウエル議長は問題を看過し続けている」とし、議長はスコット議員の懸念に十分に応えなかったとの見解を示した。

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