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米50bp利上げ、5月FOMCで「検討」=FRB議長

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日、5月3─4日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げが「検討される」と述べた。3月2日撮影(2022年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日、5月3─4日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げが「検討される」と述べた。

世界経済に関する国際通貨基金(IMF)の会合で、インフレ率がFRB目標である2%の約3倍に達していることから、「もう少し迅速に動くことが適切だ」とし、「50bp(の利上げ)は5月会合で検討されるだろう」と語った。

また、50bpの利上げを予想している投資家はFRBのインフレ対応に「全般的に適切に対応している」と感じているとし、「FRBは政策ツールを利用し、インフレに対応していくことにコミットしている」と表明。FRBは金融政策の引き締めによってモノやサービスの需要が抑制され、企業の採用意欲が低下し、結果として「持続不可能なほど過熱した」賃金の上昇が抑制されることを期待しているとした。

さらに、インフレがピークを迎え年内に鈍化するとみていたが、期待外れに終わったとし、供給面での回復に頼らずに「FRBは利上げを実施し、より中立的な水準まで迅速に引き上げる」とし、必要があれば一段と引き上げると述べた。

議長は、FRBがインフレ抑制と景気維持との間の難しい舵取りを迫られているとの認識を表明。「われわれの目標はツールを活用して需給を同調させることだ」とした。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「約3割の確率で、向こう1年の間に景気後退(リセッション)に陥る」と予想。インガルス&スナイダー(ニューヨーク)のシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「パウエル議長は景気後退の回避は容易でないと示唆した。これは目新しいことだった」と述べた。

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