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FRB、インフレ目標引き上げ検討せず 2%堅持が重要=議長

3月7日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長(写真)は、上院銀行委員会で証言し、2%のインフレ目標について、長年にわたりインフレを抑制する上で重要な要素となってきたとし、現行水準を堅持することが物価圧力押し下げへの政策当局者の取り組みに寄与するとの認識を示した。米議会で撮影(2023年 ロイター/Kevin Lamarque)

[7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は7日、上院銀行委員会で証言し、2%のインフレ目標について、長年にわたりインフレを抑制する上で重要な要素となってきたとし、現行水準を堅持することが物価圧力押し下げへの政策当局者の取り組みに寄与するとの認識を示した。

「2%のインフレ目標を堅持し、変更を検討しないことが実際に重要だと考える」と述べ、この目標は「実際にインフレを抑制する」と指摘。「現代ではインフレに対する人々の期待が実際にインフレに影響を与えると考えられているからだ」と語った。

FRBはインフレに対処する中、景気後退や失業率上昇への懸念に悩まされてきた。そのため、インフレ目標を2%から引き上げ、望ましい水準への到達を容易にすると同時に、経済全般へのリスクを最小限に抑えたいのではないかとの見方が出ていた。

だが、政策当局者はこの考えに繰り返し反発してきた。目標を今変更すれば、FRBに対する市場の信頼が損なわれ、将来的にはその時の状況に応じて都合良く目標が変更されるという期待につながるとしている。

また、2%以上のインフレを容認すれば、強い物価上昇圧力が経済に定着し、将来的にインフレ率を低下させることがより困難になるとも考えている。

他の主要中央銀行もインフレ目標を2%に設定している。

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