[12日 ロイター] - ニューヨーク連銀が12日発表した8月の調査によると、米消費者の1年先と3年先のインフレ期待が共に低下した。ガソリン価格が急激に低下したことが背景にある。
1年先インフレ期待(中央値)は5.75%と、前月の6.2%から低下し、2021年10月以来の低水準を付けた。3年先のインフレ期待も2.8%と、前月の3.2%から低下。2020年後半以来、ほぼ2年ぶりの低水準となった。
5年先のインフレ期待は2%と7月の2.35%や年初の3%から低下し、米連邦準備理事会(FRB)の物価目標水準に一致。高インフレ期待の定着を懸念していたFRBにとって好ましい結果となった。
労働市場関係では、今後1年間に職を失う可能性は前月よりも低下し、現在の職を失った場合に新しい職を見つける確率が高いとの見方が示された。
さらに、現在の仕事を辞める可能性が高いとみている人の割合は2021年3月以来の水準に低下した。
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