[サンフランシスコ 31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォーラー理事は31日、最近の経済指標について、労働市場に深刻な打撃を与えずにインフレ率の引き下げが可能との見方と一致しているとの見解を明らかにした。
サンフランシスコ地区連銀が主催した会合での準備原稿で述べた。
人々が物価上昇が続くと信じ始めているのなら、高インフレを克服するためにFRBはそうした期待を沈静化させる劇的な措置が必要になる可能性があると指摘した。
しかし企業が価格を頻繁に見直すようになったことが物価上昇につながっている証拠があり、これがインフレの原因なら「失業率の上昇という比較的小さな痛みでインフレ率を速やかに低下させることができる」とした。最近のデータはこうした見方と一致していると述べた。
インフレ期待の高まりと企業の価格見直しのどちらが物価上昇の要因として正しいか見極めるには、さらに多くのデータが必要と話した。
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