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6月の利上げ見送り可能、停止ではない=ウォラーFRB理事

FRBのウォラー理事は、インフレ抑制で進展がないことを懸念しており、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送る可能性はあるものの、利上げ局面を終了させる公算は小さいという見解を示した。3月、サンフランシスコで撮影(2023年 ロイター/Ann Saphir)

[24日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は24日、インフレ抑制で進展がないことを懸念しており、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送る可能性はあるものの、利上げ局面を終了させる公算は小さいという見解を示した。

ウォラー理事「インフレが2%の目標に向け鈍化しているという明確な証拠が得られない限り、利上げ停止は支持しない」と強調。同時に「6月の会合で利上げを実施するか、見送るかは今後3週間のデータ次第」と述べた。

5.5%で推移するコア消費者物価指数(CPI)は「高すぎる」とし、物価上昇圧力の緩和に向け、失業率が3.4%、時間当たり賃金の上昇率4.4%となっている労働市場の状況は幾分軟化する必要がある

とした。

さらに相次ぐ地銀の破綻に伴う信用状況の変化も判断材料になるとし、「6月の会合で最良の決定を下すために柔軟性を保つ必要がある」と述べた。

また、6月に利上げを見送ることが正当化されたとしても、「慎重なリスク管理は6月の会合で利上げを見送り、インフレ指標に基づき7月会合での利上げに傾くことだろう」とした。

7月までに信用状況がより明確となり、銀行を巡る状況が過度にタイト化していなければ、「7月の利上げが適切な政策となる可能性は十分にある」と述べた。

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