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利上げペース減速「より快適」、最近の指標受け=ウォラーFRB理事

米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は16日、インフレ鈍化を示唆する最近の指標を踏まえ、今後利上げペースを落とすことを「より快適」と感じているという認識を示した。1月撮影(2022年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は16日、インフレ鈍化を示唆する最近の指標を踏まえ、今後利上げペースを落とすことを「より快適」と感じているという認識を示した。

ただ、FRBがどの程度まで金利を引き上げる必要があるかは依然不明で、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)については、それまでに発表される指標を見極めて最終決定したいと述べた。

先週発表された10月の消費者物価指数(CPI)で総合指数とコア指数のどちらの上昇率も予想を下回ったことについて、1つの指標に目を奪われて全体像を見誤ることはしないと強調。

物価安定目標の達成は「引き続き一方向の取り組み」で、雇用が堅調な伸びを維持し、失業率が低く保たれている現状を踏まえると、物価目標か雇用目標のどちらかの選択を迫られるトレードオフは起きていないと語った。

最近発表された一連の指標は「ポジティブな進展」で、FRBの目標である2%に向けた「インフレの有意かつ持続的な低下の始まり」であることを望むとした。

現時点では過去数週間のデータを受け、「12月に0.5%ポイントの利上げ」、さらにそれ以降は0.25%ポイントの小幅な利上げとなる可能性を検討することを「より快適と感じている」と述べた。

同時に、金利がどの程度まで上昇する必要があるかを特定するのは時期尚早で、「単一の指標でトレンドが決まるわけではない。インフレが持続的に低下すると結論付けるのは性急だ」とけん制。「インフレを目標の2%まで有意かつ持続的に低下させるには、来年にかけ利上げを実施する必要がある。われわれはまだ道半ばだ」と述べた。

また、賃金上昇によるインフレへの波及的影響の可能性に言及し、これまでに見られている賃金上昇圧力の高まりがインフレの伸び抑制を困難にする可能性があるという認識を示した。

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