August 28, 2015 / 11:48 PM / 4 years ago

米9月利上げ論再び、FRB当局者が可能性排除しない立場鮮明に

[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 28日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副総裁ら、複数のFRB当局者は28日、世界的な市場の乱高下が長引けば、利上げ開始時期が遅れる可能性があるとしつつも、9月16─17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを実施する可能性を排除しない立場を鮮明にした。

経済シンポジウムが開かれているワイオミング州ジャクソンホールでCNBCとインタビューに臨んだフィッシャー副議長は、最近の市場の乱高下を受け、9月利上げの切迫性は薄れたと感じたかとの質問に対し、「結論を出すには未だ時期尚早だ」と応じた。その上で「われわれは引き続き、状況がどのように展開していくかを見極めている」とした。

同時に、利上げ実施に向けた論拠が圧倒的となるまで待っていては遅過ぎるとの見解も示した。

米株急落を含む、中国懸念に端を発した世界的な株安については、「かなり迅速に収束するのではと考えている」と述べた。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は当地でロイターとのインタビューに対し、9月利上げを引き続き支持すると言明した。ただ、FOMC開催時点で市場が引き続き不安定な動向となっていれば、FRBが利上げを躊躇することは想定されるとも語った。

ブラード総裁は、FOMCが「世界の金融市場が嵐に見舞われる中で行動を起こすは望んでいない」としたうえで、嵐がFOMCが開催される9月中旬までに収まっている可能性があるとの見方を示した。

さらに「政策の基本シナリオを転換させるほど、米経済見通しを著しく変えるようなことは起きていない」と強調。早い時期に利上げを実施し、緩やかなペースで進めていくことを選好するとし、「利上げを開始すべきだ。その後の利上げペースは、米経済指標や見通しの動向に応じて調整していくことができる」と述べた。

アトランタ地区連銀のロックハート総裁はブルームバーグTVとのインタビューで、9月利上げが五分五分との予想は妥当との見解を示した。

また、マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)によると、ロックハート総裁は最近の金融市場の混乱を受けて、9月利上げの意思が弱まったとし、嵐の最中に政策を変更しないことは「理にかなっている」と述べた。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、米経済はなお小幅な利上げに耐えうるとの見方を示した。

28日掲載の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで「9月の会合まで、最近の市場混乱やその背景を含め、すべての経済に関する情報を精査したい」と語った。ただ、9月利上げを支持するかどうかについては明言を避けた。

投資家やエコノミストの間では、FRBが12月かそれ以降まで利上げ開始を遅らせるとの見方が高まっていた。ただ、フィッシャー副総裁の発言を受け、年内の利上げ観測は強まり、翌日物金利スワップ(OIS)は、9月利上げの可能性を35%、12月利上げの可能性を77%織り込んだ水準となった。

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