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UPDATE 2-米政府の選択的支払い、システム上不可能 債務上限引き上げを=財務長官

(内容を追加しました)

[ワシントン 10日 ロイター] - ルー米財務長官は10日、米債務上限が期限まで引き上げられずに米国がデフォルト(債務不履行)に陥った場合、政府が支払い義務を選択的に果たすことはシステム上不可能との見解を示した。

ルー長官は上院の公聴会で、オバマ大統領が優先順位に基づいて支払い義務を選択しようとすれば、システムは円滑に機能しなくなり「無秩序な状態になる」と警鐘を鳴らした。

長官は「幅広く選択する方法があるとは思わない。このシステムは選択的に止めるように設計されてはいない」と指摘。「そのようなことができると考える人は、われわれの複合的支払いシステムの構造を分かっていない。非常に複雑なシステムであり、われわれが適切に支払うことを意図したものだ。支払いをしないために作られているわけではいない」と説明した。

また、国債の金利と元本の支払いを優先させるという点では、法律上複雑な問題があると述べた。

アナリストの間では、政府は少なくとも債権者の損失回避に努めるとの見方が大勢になっており、共和党議員はすでにこれを可能にする法案を策定している。

トゥーミー共和党議員(ペンシルベニア州)は「非常事態に備えた計画の策定が唯一すべきことだ」とし、政府が債権者への支払いを保証する計画を準備しているかについて長官の発言を引き出そうとしたが、長官は不可能との立場を示した。

ルー長官は、依然として、連邦政府が17日までに債務上限に達する見込みとした。

米国がデフォルト(債務不履行)に陥れば、年金受給者から債券保有者まで幅広く影響が出るとし、危機的状況の回避に向けて債務上限を引き上げるよう議会に求めた。

政府は債権者への返済を行わなければならないとし、今月の年金や高齢者向け医療費などの支払いを政府は実施できない可能性があると述べた。

長官は1ドルの歳出のうち税金は約0.70ドルで、政府は歳出をまかなうために借り入れを行う必要があると発言。米政府の借り入れ手段は17日までに枯渇することが見込まれているものの、この時期を「正確に予想することは不可能」と強調し「債務上限をめぐり土壇場まで動かず、計算にも誤りがあれば、米経済および世界経済に深刻なダメージを与えることになる。無謀な行為だ」と警告した。

予算協議の難航ですでに米経済には損失が生じ、債務不履行の可能性をめぐる不透明性が金融市場を圧迫していると指摘。「作り上げられた政治危機のために、経済に不要な一撃が加えられようとしている」と語った。

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