[25日 ロイター] - 格付け会社フィッチは25日、米国の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の格付けを引き下げ方向で見直すウォッチネガティブに指定した。米連邦債務上限引き上げを巡る与野党協議が長引いていることが背景。
フィッチは24日、米国の「AAA」長期外貨建て発行体格付けをウォッチネガティブに指定し、債務上限で速やかに合意しなければ格付けを引き下げる可能性があるとした。
25日の声明によると、ファニーメイとフレディマックに対する措置は米国のウォッチネガティブ解除を巡る不確実性を反映しているという。
債務上限を巡るバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長の協議は進展し、上限引き上げと並行して歳出を削減することで合意に近づいたもよう。ただ、デフォルト(債務不履行)リスクが高まる中、交渉に残された時間はわずかしかない。
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