[ワシントン 11日 ロイター] - バイデン米大統領は11日、米国が「戦争の武器であふれ返っている」と訴え、殺傷力の高い攻撃用銃器(アサルト・ウェポン)を禁止するよう改めて議員らに呼びかけた。
約30年ぶりに銃規制が議会で可決されたことを記念するホワイトハウスでのイベントで「アサルト・ウェポンを禁止する必要がある。私は再び禁止する決意だ」と述べた。また、銃が安全に保管されていない場合に起きた事故について、所有者に責任を負わせる安全保管法の制定が必要だとした。
1994年に成立した「攻撃用銃器禁止法」は2004年に失効しており、議会では再度禁止を目指す動きはほとんど出ていない。バイデン氏は、相次ぐ銃乱射事件で強まる世論の怒りによって、議員らが銃規制推進に向かうことを望んでいる。
バイデン氏は武器保有の権利を保障する合衆国憲法修正第2条を支持するとしつつも、「武器を持つ権利は他の全ての権利よりも優先される絶対的権利ではない」とも強調した。
バイデン大統領が6月25日に署名し、成立した銃規制強化法案は銃購入者の身元確認強化などが盛り込まれた。
米国では6月23日に連邦最高裁が、拳銃を自宅外で持ち歩くことを制限するニューヨーク州法を違憲とする判断を下した。
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