[ニューヨーク/サンフランシスコ/デトロイト 19日 ロイター] - 韓国の現代自動車は、米国のサプライチェーン(供給網)での児童労働問題を調査しており、未成年者を働かせていたことが発覚したアラバマ州の部品子会社との関係を断つ方針。同社幹部がロイターとのインタビューで明らかにした。
ロイターは今年7月、現代自動車のアラバマ州部品子会社SMARTアラバマが、危険な作業を伴う金属プレス加工現場でグアテマラから移民した少年少女など多くの未成年者を働かせていたと報じた。未成年者は人材派遣会社を通して採用され、一部は長時間勤務シフトのため学校に通っていなかった。
ロイターの報道を受け、アラバマ州労働省は連邦当局と協力してこの部品子工場の調査に着手。その後別のサプライヤー工場でも調査を開始し、児童労働が発覚した。
現代自動車のホセ・ムニョス最高執行責任者(COO)は、問題となっているアラバマ州の2つのサプライヤーと「できるだけ早期に関係を断つ」と述べ、労働法順守に向け米国の部品サプライヤー網全体で調査を実施するよう指示したと説明した。
組合年金基金と協力するSOCインベストメント・グループは19日、現代自動車の米部品子会社で児童労働問題が報告されていることについて、同社に対処するよう書簡を送った。
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