[ワシントン 4日 ロイター] - トランプ米大統領は4日、元エネルギー業界のロビイスト、デービッド・バーンハート氏を次期内務長官に指名する考えを表明した。バーンハート氏は現在、内務長官代行を務めている。
トランプ大統領はツイッターへの投稿で「指名が正式に承認されることを楽しみにしている」と述べた。
バーンハート氏は12月に辞任したジンキ前内務長官の後任となる。ジンキ氏は不動産取引などに関する不適切行為があったとの疑惑を巡り調査対象となっていた。
バーンハート氏は、公有地を資源開発向けに開放することで国内の化石燃料生産を拡大するトランプ政権の計画を引き続き推進するとみられている。
バーンハート氏はブッシュ政権下の2001─09年初めにも内務省で法務など複数の職務を担当した。その後は水資源開発やエネルギー業界の弁護士およびロビイストとして活動した。
公有地の開放によって利益を享受する企業のために活動した経歴を持つことから、同氏が特定の案件への関与を控えない限り利益相反のリスクがあると指摘されている。
バーンハート氏の指名は上院の承認を得る必要がある。
2017年に上院で行われた同氏の内務副長官指名を巡る承認採決では、約150の環境保護団体が利益相反を理由に反対するよう議員らに呼びかけたが、賛成53、反対43で承認された。