April 8, 2019 / 3:45 PM / 3 months ago

米、革命防衛隊をテロ組織指定 イランも対抗措置

[ワシントン/ドバイ 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日、イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊(IRGC)」をテロ組織に指定すると発表した。米国が外国の国家機関である軍隊をテロ組織として指定するのは初めて。イランは反発しており、米軍に対する報復攻撃を懸念する声も上がっている。

 4月8日、トランプ米大統領は、イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」をテロ組織に指定した。米国が外国の国家機関である軍隊をテロ組織として指定するのは初めて。写真は革命防衛隊の士官候補。テヘランで昨年6月撮影(2019年 ロイター/Tasnim News Agency)

テロ組織への指定は4月15日に効力が生じる。

トランプ氏は「IRGCは、イラン政府が世界的なテロ活動を指揮・実行する上での主要な手段」と指摘。テロ組織への指定は「IRGCとの取引や支援に関するリスクを明確にする」とし、「IRGCと取引している場合、テロ行為に資金提供していることになる」と述べた。

ポンペオ国務長官は記者会見で「今回の指定は無法集団に対する直接的な対応であり、誰にも驚きではないはずだ」と述べた。

米国によるIRGCのテロ組織指定を受け、イラン国家安全保障最高評議会(SNSC)はこの日、米国の軍隊を「テロ組織」に指定した。イラン国営テレビが報じた。

イランのアラクチ外務次官は国営テレビに対し、「周辺地域における米軍の拠点や部隊はテロリストの拠点や勢力とみなし、相応に対応する」と述べ、米国の決定は「戦略上の大きな過ちだ」との見方を示した。

国営テレビはこれに先立ち、IRGCのテロ組織指定は国際法に違反するという当局者の見解を報道。「いかなる国も、他国の軍隊をテロ組織に指定する法的な権利は持っていない」と報じていた。

IRGCは別の米制裁プログラムの対象となっており、IRGCと取引する米国人には最長で20年の禁錮刑が定められていることから、トランプ大統領の今回の決定はおおむね象徴的なものとの指摘もある。

元米国務省当局者で外国テロ組織の指定に関わったジェイソン・ブラザキス氏は今回の措置について、純粋に象徴的かつ内政上の目的で行われつつ、米軍部隊にとっては致命的な影響をもたらす恐れがあるとの見方を示した。

IRGCはイランの弾道ミサイルや核プログラムも統括している。

IRGCのテロ組織指定を受け、イスラエルのネタニヤフ首相はツイッターに「私の重要な要望にまた1つ応えてくれたトランプ大統領に感謝する」と投稿した。

IRGCはイランの政治、経済にも大きな影響力を持ち、国内の銀行、海運業界と関わりがあることから、欧州連合(EU)など米国の同盟国にとっては状況が複雑になる可能性がある。IRGCのテロ組織指定により、イランと取引する企業や個人を訴追することが容易になる。

Mesghal.comによると、イランの通貨リヤルは8日の取引で1ドル=14万3000リヤルと、前日の13万8000リヤルから下落した。

*内容を追加します。

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