May 9, 2019 / 4:54 PM / 2 months ago

イラン、米との緊張続く 欧州は核合意維持を要請

[ベルリン 9日 ロイター] - 欧州諸国は9日、イランが核合意の一部履行停止などを表明したことを受け、合意順守を望むと表明し、イランによる「最終通告」を受け入れない姿勢を示した。

 5月9日、欧州諸国は、イランが核合意の一部履行停止などを表明したことを受け、合意順守を望むと表明し、イランによる「最終通告」を受け入れない姿勢を示した。写真はイランのロウハニ大統領。3月にカルバラーで撮影(2019年 ロイター/Abdullah Dhiaa Al-deen)

イランのロウハニ大統領は8日、2015年の核合意について一部の履行を停止したと明らかにした上で、参加国が合意に基づく約束を守らなければ、高レベルのウラン濃縮を再開すると警告した。

欧州連合(EU)および英仏独外相は、共同声明で「われわれはいかなる最終通告も拒否する」とした上で、イランの核合意順守を今後評価すると指摘。ドル以外の貿易決済を可能にする特別目的事業体(SPV)など、「イランとの合法的な貿易の継続を可能にするための取り組みを続けていく」とした。

一方、イランのザリフ外相はツイッターで、EU各国は核合意の義務を守り、米制裁にかかわらず経済関係を正常化させるべきだとし、イランだけに合意に従うよう求めるべきではないと指摘した。

またマクロン仏大統領は9日、核合意について、イランの地域政策や弾道ミサイルなど欧米が懸念する課題をカバーできるよう拡充すべきとの考えを示した。

メルケル独首相は、EUは緊張の高まりを回避することを望んでいるとし、イランは核合意にとどまることが自国の利益だと認識する必要があると強調した。

一方、イラン国営プレステレビが8日夜に伝えたところによると、アッバス・アラグチ外務次官は「われわれは核合意からまだ離脱していないが、離脱も議題になっており、段階的に進める」と語った。

こうした中、トランプ米大統領は9日、イランに対し 核放棄に向けた交渉の席に付くようあらためて促した。同時に、軍事衝突の可能性を排除しないと語った。

トランプ大統領はホワイトハウスでの会見で、「イランは米国に電話すべきだ。イランからアプローチがあれば、われわれはイランとの協議に前向きだ」と語った。

軍事衝突のリスクに関する質問に対しては、「リスクは常に存在するため、ノーとは言い難いが、そうならないことを願っている。米国は世界一強力な戦艦を備えており、それを使うことはしたくない」と述べた。

「イラン政府による軍事的脅威」の兆しがあるとして中東に空母打撃群と爆撃部隊を派遣したことについて、決定の背景は明らかにしなかった。

イランのラバンチ国連大使はMSNBCのインタビューで、トランプ氏の発言に関し、イランは核合意の枠組みの中で米国を含む6カ国と対話してきたと指摘。「トランプ氏は突然、交渉の場から離れることを決断した。再度破らないという保証はあるのか」と述べた。

また、米政府が主張するイランによる脅威は「偽の情報」だと一蹴した。

中東地域を拠点とする米海軍幹部はロイターの電話取材に対し、「戦闘計画の状況にはなく、そうした指令も受けていない」とした上で、「米国や地域のパートナーに対する攻撃があれば対応する用意は完全に整っている」と語った。

ポンペオ米国務長官は9日に発表した声明で、「イランはこれまで武力を既定の選択肢としてきた。体制の行動を転換させる緊張緩和による豊かな未来を希望する同国の人々に訴えたい」と表明。一方で、「イランは米国のこれまでの自制を決意の欠如と捉えるべきではない」とけん制した。

*内容を追加しました。

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