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米大統領、北アイルランド和平合意維持「重要」 英EU対立は静観

 3月17日 バイデン米大統領はアイルランドのマーティン首相とオンラインで会談し、英領北アイルランドを巡る和平合意の維持が「極めて重要」との見解を示した。写真はマーティン首相(左)とバイデン氏(右)。3月17日、米ワシントンのホワイトハウスで撮影(2021年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 17日 ロイター] - バイデン米大統領は17日、アイルランドのマーティン首相とオンラインで会談し、英領北アイルランドを巡る和平合意の維持が「極めて重要」との見解を示した。

アイルランド系移民の子孫でもあるバイデン氏は、北アイルランド紛争終結のためアイルランドと英国間で1998年に結ばれた「ベルファスト合意」を「強く支持し、これを維持することが極めて重要だ」と表明。「北アイルランドの政治および経済の安定はすべての人々の利益にかなう」と語った。

会談後の共同声明で、両首脳は和平合意や北アイルランド特有の問題に対処するための国際協定を真摯に履行する必要性を訴えた。また、気候変動や新型コロナウイルスへの対応、がん研究などの分野での二国間協力の強化を約束した。

マーティン首相はバイデン大統領が和平合意への強い支持を表明したことに感謝し、「大きな意味がある」と発言。「欧州連合(EU)と英国間で新たな通商関係が始まり、平和を守り、アイルランド島への物理的な国境設置を回避する議定書が締結されている。英国とは前向きな関係を築いていきたい」とし、「つまり、すでに合意した内容に沿って、双方が協力して成功を目指すということだ」と続けた。

英国のEU離脱に当たり締結された通商・協力協定と北アイルランド議定書の履行を巡り、英国とEUは対立している。アイルランドでは、複数の民兵組織が今月、離脱合意を巡る懸念を理由に和平合意への支持を一時的に撤回すると表明するなど、緊張が高まっている。

首脳会談に先立ち、米政府高官は17日、英本土から北アイルランドへの物流を巡る英国とEUの対立について、バイデン政権は当事者間で解決すべき通商問題とみており、どちら側にも肩入れしないと表明した。

マーティン首相は先に、アイルランドは北アイルランドの政治的安定を維持するに当たり米国の支援を頼りにしていると語っていた。

バイデン大統領は早ければ今夏にアイルランドを訪問する予定。

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