[ロサンゼルス 11日 ロイター] - 米ロサンゼルスで週末、今年で7回目となるKポップの祭典「KCON」が開催され、多くの韓国人や韓国系米国人のアーティストがパフォーマンスを繰り広げた。今年のKCONの観客動員数は、昨年の8万5000人を超えるとみられている。
多くの米国人にとって、Kポップに初めて触れたのは、2012年に世界的なヒットをおさめたラップ歌手PSYの「江南スタイル」だった。6月には男性アイドルグループの防弾少年団がビルボード200アルバムチャートで、Kポップとして初の1位に輝くなど、ファン層は広がっている。
出演した韓国系米国人のエイリー(29、韓国名:李藝真)は「私たちKポップのアーティストは、防弾少年団を本当に誇りに思っている。この業界ではとても難しいことだと分かっているから。私たちのために扉を開いてくれた」と話した。
米国生まれのエイリーはビヨンセやマライア・キャリーを聴きながら育つ一方、韓国映画やテレビ番組で同国の文化にも触れていった。だが、エンタテインメント業界を目指す上で、白人や黒人、ラテン系の人々が、アジア系に対してまねをしたいと思うことは難しいと忠告されたという。
韓国系米国人には、音楽を仕事にする上でKポップに転じた人が少なくなく、エイリーも約10年前、韓国に渡り娯楽企業と契約した。
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