[25日 ロイター] - リフィニティブ・リッパーのデータによると、6月23日までの週に米株式ファンドへ161億ドルが純流入し、3月17日までの週以来の大幅なプラスとなった。米連邦準備理事会(FRB)が予想以上に早く利上げする可能性への懸念よりも、経済が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による打撃から素早く回復する期待が上回った。
ナスダック総合株価指数とS&P総合500種指数は今週、過去最高値を付けた。6月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)が過去最高となったことが好材料だった。
米大型株ファンドの純流入額は134億ドルと、2018年1月以来の大幅なプラスだった。中型株と小型株ファンドは大型株に劣った。
米成長株ファンドの純流入額は15億ドル。一方、バリュー株ファンドからは24億ドルが流出した。
FRBが先週、タカ派的な姿勢を示したことからバリュー株の魅力が薄れ、再びテクノロジーなど成長株に資金が流れた。
米マネー・マーケット・ファンド(MMF)からは295億ドルが流出し、6カ月ぶりの大幅なマイナスだった。
米債券ファンドは28億ドルの流入。4週間ぶりの少なさだった。
米地方債ファンドは17億3000万ドルの流入。米課税債券ファンドは20億6000万ドルの純流入と、15週間ぶりの少なさだった。
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