[メキシコ市 6日 ロイター] - トランプ米大統領の上級顧問で娘婿のクシュナー氏は7日にメキシコを訪問し、ペニャニエト大統領と会談する。メキシコ外務省が発表した。
両国の関係は、貿易や国境の壁建設問題を巡って冷え込んでいる。先月末には、トランプ大統領がペニャニエト大統領との電話会談で、メキシコ国境の壁建設費用をメキシコ側に支払わせると強硬に主張し、ペニャニエト大統領の訪米が延期される事態となった。
トランプ大統領は、メキシコが壁建設費用を負担すべきだと繰り返し表明、メキシコ政府は一貫して拒否している。
メキシコ外務省によると、クシュナー氏の同国訪問には、外交関係者や安全保障関連の高官らも同行。ビデガライ外相とも会談する。
5日にはメキシコ市で行われていたメキシコ、米国、カナダによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第7回会合が終了したが、トランプ大統領はNAFTAが米国にとって悪い合意だったとし、メキシコは米国へのドラッグ流入を阻止する、もっと本腰を入れた取り組みが必要と語っていた。
クシュナー氏は外交政策の大統領顧問でもあるが、最高機密情報へのアクセス権を失ったことが分かっている。
米政府高官は6日遅く、クシュナー氏のメキシコ訪問を確認し、会談では安全保障や移民、貿易問題が取り上げられると述べた。
メキシコ政府当局者は、延期された両国の首脳会談について話し合われるかどうかは明らかにしなかった。
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