[11日 ロイター] - 米国防総省は、連邦地裁の判断に基づき、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人々)の米軍入隊を来年1月1日から認めることになった。
米首都ワシントンの連邦地裁のコリーン・コラー=コテリー判事は10月30日、トランプ大統領が7月に発表したトランスジェンダーの米軍入隊を禁止する措置について、審理で判断が下されるまで措置を差し止めることを決定。
同判事は今回、法の下の平等を保証する合衆国憲法に反する可能性があるとして、差し止めの解除を拒否した。
ホワイトハウスと司法省は、対応を検討中だと表明。国防総省は声明で、裁判所の命令に従うとし、1月1日にトランスジェンダーの入隊志願者の手続きを開始すると明らかにした。ただ、両省は「継続中の政策見直しを3月末までに完了させるため、これらの判決の救済命令を積極的に求めていく」とした。
トランプ政権は、数万人の職員を、トランスジェンダーの志願を処理するのに必要な医療基準に基づき訓練しなければならないため、1月1日という期日を達成するのは難しいとしていた。
これに対しコラー=コテリー判事は、トランスジェンダーの米兵を受け入れる準備はオバマ前政権時から始まっていると反論。「当時の国防長官は準備開始を2016年6月30日に命じており、ほぼ1年半前だった」と述べた。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」