[6日 ロイター] - 独自動車大手BMWは6日、電気自動車(EV)のバッテリーに必要なリチウムの効率的な生産を後押しするため、リチウム抽出技術を手掛ける新興企業のライラック・ソリューションズに出資すると明らかにした。
リチウムの抽出を巡っては、コストを抑え、少ない水でより速く抽出する技術を開発する企業が増えており、ライラックもそうした企業のひとつ。
BMWは現在、中国のガンフォンリチウム(贛鋒鋰業)など従来の方法で生産する企業からリチウムを調達している。ライラックの技術について、EV向け需要が高まる中でリチウムの世界的な生産を引き上げると説明した。
BMWのベンチャーキャピタルファンド部門幹部は、より環境に優しいリチウムの入手が可能になる新たな抽出技術が期待できると述べた。
BMWは、SKマテリアルズや住友商事の投資部門などと共にライラックの資金調達に参加する。
BMWは投資額を明らかにしていないが、当局への提出書類によると全投資家の出資額は合計で2000万ドル未満となっている。
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