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今年の米原油輸出、欧州・アジア向け需要で高水準に=業界幹部

石油企業幹部や業界アナリストは、米国の原油輸出は今年も高水準になると予想している。ロシアによるウクライナ侵攻で通商の流れが変わる中、欧州とアジア向け需要が拡大していることが背景。米オクラホマ州で2020年4月撮影(2023年 ロイター)

[ヒューストン 17日 ロイター] - 石油企業幹部や業界アナリストは、米国の原油輸出は今年も高水準になると予想している。ロシアによるウクライナ侵攻で通商の流れが変わる中、欧州とアジア向け需要が拡大していることが背景。

ロシア産原油に対する欧米制裁で米原油に対する需要は高まっている。一方、ロシア産原油は今年もインドと中国に向かうと予想されている。

シェブロンの中流部門担当幹部は、業界会合「Argus Americas Crude Summit」でロイターの取材に応じ、「今年の原油の流れは米国産原油が欧州へ向かうことが大きな変化となる」とし、「欧州ではロシア産原油が不足しており、米国の原油(需要)が増えることは間違いない」と指摘した。

データ分析会社Kplerによると、米国産原油の欧州向け輸出は12月に日量約169万バレルに増加し、少なくとも過去2年間で最高水準を記録した。その後やや減少し2月は約142万バレルとなっている。

Kplerの米州担当のアナリストのマット・スミス氏は、中国も新型コロナウイルス規制緩和に伴い米国産原油の輸入を増やすとの見方を示した。

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