[ワシントン 28日 ロイター] - オバマ元米大統領は28日、前大統領のトランプ氏が選挙結果を認めなかったことについて、民主主義の根幹に反するなどとして批判した。
2020年の大統領選後初のバーチャル形式の資金集め集会で語った。民主党のオバマ氏は、トランプ氏(共和党)の主張により米国の選挙の正当性に傷が付き、投票を抑制するような反民主主義的な動きにつながっているとした。
ジョージア州、アリゾナ州、フロリダ州、アイオワ州の共和党知事は今年、郵便投票の身元確認厳格化など、有権者の投票権制限につながる法案に署名。ペンシルベニア州、テキサス州の議会でも、同様の法案の審議が進んでいる。
オバマ氏は「票を集計して勝者を決めるというのが民主主義の根幹だ。私の後任の前大統領(トランプ氏)はばかげた主張を繰り返し、これに反した」と述べた。
トランプ氏は、再選されなかったのは選挙に不正行為があったからなどと主張したが、裁判所や選挙管理委員会は同氏の訴えを認めなかった。
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