[ロンドン 27日 ロイター] - 英銀ナットウエストは先週末に公表された1月の米個人消費支出(PCE)価格指数を受けて、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ幅を50ベーシスポイント(bp)に拡大するとの見方を示した。
5月と6月にそれぞれ25bp利上げし、政策金利の最終到達点は5.75%になると予想した。従来予想の5.25%から引き上げた。
ナットウエスト・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、ケビン・カミンズ氏は最終到達点の上方修正について、1月のPCE価格指数の背景と、コアPCEの前年比伸び率が7月まで4%を上回るという同社の予想を踏まえた結果と説明した。
また、バークレイズも27日、持続的なインフレ圧力と経済の回復力に加え、特に3月のFOMC前に発表される米雇用統計が力強い内容だった場合、米連邦準備理事会(FRB)が来月50bpの利上げを決定する可能性が高いとの見方を示した。
FRBはインフレ減速を示す経済指標を受けて前回のFOMCで利上げ幅を25bpに縮小した。
リフィニティブのデータによると、金融市場は政策金利が7月までに5.4%付近でピークに達することを織り込んでいる。
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