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米レポ市場、年末に混乱再現なら「QE4」も=クレディ・スイス

 クレディ・スイスのアナリストは、年末にかけて予想される短期金融市場の資金需給ひっ迫に対し、米FRBの現行の対応では不十分となり、量的緩和第4弾(QE4)につながる可能性があると指摘。写真は米ドル紙幣。ソウルで2011年2月撮影(2019年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - クレディ・スイスのアナリストは、年末にかけて予想される短期金融市場の資金需給ひっ迫に対し、米連邦準備理事会(FRB)の現行の対応では不十分となり、量的緩和第4弾(QE4)につながる可能性があると指摘した。

米レポ市場では9月半ば、国債入札の決済や法人税の納付に伴い流動性がひっ迫し、金利が一時10%と、フェデラル・ファンド(FF)金利誘導目標の4倍超に跳ね上がった。

米金融機関や市場関係者は、国債入札の決済や法人税の納付期限が再び到来する今月半ばや月末に、9月のような短期市場の混乱が再び起きる可能性を警戒している。

同時に、一部の大手銀行はバランスシートを縮小して資本の積み増しを回避するため、レポ市場で資金の貸し出しを控える可能性もある。

クレディ・スイスのアナリスト、ゾルタン・ポザール氏は9日のリポートで、短期金融市場の流動性を高めるためFRBが実施している財務省短期証券(Tビル)買い入れやレポ市場への臨時資金供給では、年末の資金不足に十分対応できない可能性があると指摘。「資金需給ひっ迫に関するわれわれの見解が正しければ、FRBは年内にQE4に乗り出すことになる」との見方を示した。

FRBは10月に月額600億ドルのTビル買い入れを開始。当局者はこれを「テクニカル」な措置とし、金融危機後に長期金利の押し下げや景気支援を目的に実施した資産買い入れとは異なると説明している。[nL3N26W3YA]

ポザール氏は、短期金融市場の混乱が再現すれば、FRBは伝統的なQEの再開を迫られるとみている。

同氏は、翌日物市場が不安定になれば、ヘッジファンドによる米国債売却が進み、FRBはより踏み込んだ対応を取らざるを得なくなると予想。年末にかけて国債利回りが急上昇し、FRBはTビル買い入れから国債買い入れへのシフトを迫られるとの見方を示した。

一方で、FRBの取り組みが奏功しているとの見方もある。ヘッジファンドなどが年末に備えてすでに資金を蓄えている可能性もあり、その場合は混乱のリスクが低下する。

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