[ブエノスアイレス 4日 ロイター] - 中南米諸国を歴訪中のティラーソン米国務長官は4日、ベネズエラ産原油の輸入と米国産石油精製品の対ベネズエラ輸出を制限することを検討していると明らかにした。反米左派マドゥロ大統領に「憲法回帰」への圧力を加える目的がある。
長官はブエノスアイレスでの記者会見で、制限措置によるベネズエラ国民への影響を考慮に入れていると説明。ベネズエラでは食料品や医薬品の不足が深刻化している。
ティラーソン氏はまた、米企業や中南米諸国への「影響をどのように和らげるか」についても分析していると語った。
米国のこれまでの制裁は、マドゥロ政権のメンバーやベネズエラ政府が新たに発行する国債が対象となっている。
トムソン・ロイターのデータによると、ベネズエラによる2017年の米国向け原油輸出は1991年以来の低水準になった。