April 19, 2019 / 12:31 AM / 3 months ago

米決算序盤戦は好調、「プロフィット・リセッション」は杞憂か

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国で第1・四半期の決算発表シーズンが始まったが、序盤戦は予想を大幅に上回る利益を計上する企業が多く、一部の投資家の間では、前年比ベースで2四半期連続で減益となる「プロフィット・リセッション」を今年は回避できるのではないかとの見方が浮上している。

 4月18日、米国で第1・四半期の決算発表シーズンが始まったが、一部の投資家の間では、「プロフィット・リセッション」を今年は回避できるのではないかとの見方が浮上している。写真はニューヨーク証券取引所で8日に撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

昨年は、税制改革法の成立を受けて好決算を発表する企業が相次いだ。このため市場では数カ月前まで、今年の企業業績が前年同期との比較で低迷すると見方が出ていた。

サントラスト・アドバイザリー・サービシスのチーフ・マーケット・ストラテジスト、キース・ラーナー氏は、第1・四半期が「ミニ下降サイクル」の底になる可能性があると指摘。「市場では、業績が安定するとの見方が広がっている。世界経済が予想通りに回復するなら、最終的には企業業績が今年の相場上昇に貢献するはずだ」と述べた。

決算発表シーズンはまだ始まったばかりだが、リフィニティブのIBESのデータによると、第1・四半期の企業業績の予想は18日時点で前年比1.7%の減益と、1週間前の同2.5%の減益から上方修正されている。

これまでのところ、利益サプライズの平均は過去の典型的なケースを上回っている。アーニングス・スカウトのニック・ライチ最高経営責任者(CEO)によると、これまでに決算を発表したS&P総合500種指数採用77社のサプライズ・ファクターは6.1%で、少なくとも過去3年で最高。リフィニティブのデータによると、1994年以降の利益サプライズは平均で3.2%となっている。

また、決算を発表した企業の78%は、1株利益が前年同期の水準と予想を上回っている。

こうしたデータは、S&P総合500種指数採用企業の第1・四半期決算が前年比で増益となり、今年のプロフィット・リセッションの可能性が大幅に低下したとの見方を裏付けるものといえる。また、長期にわたる強気相場が、業績の拡大を背景にさらに続くとの見方を裏付ける材料にもなり得る。

直近でプロフィット・リセッションが起きたのは15年7月から16年6月まで。

CFRAリサーチの投資ストラテジスト、リンゼー・ベル氏は「決算発表シーズンに突入する際に予想が大幅に下方修正されたが、第1・四半期の利益は、最終的には横ばいもしくは増加で終わるとみている」という。

確かに決算発表は始まったばかりで、企業業績には多くの逆風が吹いている。貿易摩擦でコストが上がっているほか、ドル高で輸出競争力も低下。ハイテク企業の第1・四半期決算は、全体では減益になる公算が大きい。

アナリストは昨年第4・四半期以降、19年の企業の利益予想を引き下げてきた。株式市場も、米中貿易摩擦や金利・経済見通しに対する懸念で値下がりしていたが、その後、そうした懸念は和らいでおり、S&P総合500種指数は 昨年12月下旬以降、急伸している。第2・四半期以降の利益予想も安定している。

ブラックロックのチーフ・エクイティ・ストラテジスト、ケイト・ムーア氏は17日のイベントで「第1・四半期決算の発表が始まり、予想を若干上回っていることで、実際に活気が出てきた」との見方を示した。

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