[17日 ロイター] - エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズが発表した7月17日までの週の米国内石油・天然ガス掘削リグ稼働数は、前週比5基減の253基となり、1940年の統計開始以来の最低水準を11週連続で更新した。
ただ、原油価格の上昇を受けて一部の生産会社が掘削を再開したことから、減少ペースは鈍化している。
リグ稼働数は、前年同期比では701基(73%)減少している。
石油掘削リグの稼働数は1基減の180基となり、2009年6月以来の低水準。天然ガス掘削リグ稼働数は4基減の71基で、1987年の統計開始以来の低水準となった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、原油価格は依然として年初の水準から約34%下落しているが、ロックダウン(都市封鎖)の解除に伴う景気回復への期待感から、米原油先物は過去3カ月で115%上昇。1バレル=40ドル前後で推移している。
アナリストは原油価格の上昇を背景に今年中にリグ稼働数が増加に転じる可能性があると指摘。レイモンド・ジェームスのアナリストは、リグ稼働数の減少は250基付近で底打ちし、年後半の稼働数は平均270基になるとの見通しを示した。
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