[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は17日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は「越えてはならない一線だ」とし、その可能性が取りざたされていることに不快感を示した。ラジオ番組で述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟への前段階である加盟行動計画(MAP)を巡り、バイデン米大統領からの明確な答えを望んでいると述べていた。
一方バイデン大統領は、ウクライナが加盟するためには、汚職を根絶するほか、基準を満たす必要があるとした。
ペスコフ報道官は、ウクライナのNATO加盟は「われわれにとってレッドラインだ」とし、ロシア政府は状況を注意深く見守っていると述べた。
16日にジュネーブで開催されたバイデン米大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談では、両国は将来の軍備管理とリスク軽減に向けた基盤を築くため、戦略的安定対話に着手することで合意した。
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