[ワシントン 4日 ロイター] - サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が率いる米代表団は、先週のサウジアラビア高官との協議の場で、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件を提起した。ある米高官が4日明らかにした。
サリバン氏と中東担当の政策調整官のマクガーク氏を中心とした米代表団は、9月28日にサウジのムハンマド皇太子および高官と会談した。
協議の議題はイエメン情勢と停戦の調整だった。
しかし、ある米高官は代表団がその場でカショギ氏事件と人権問題全般に言及したことを明らかにした。
カショギ氏はサウジ生まれで、皇太子に批判的な論説をワシントンポスト紙に掲載していたが、2018年にトルコのイスタンブールのサウジ総領事館で殺害された。
サウジ政府は皇太子の関与を強く否定したが、米情報当局は皇太子がカショギ氏を拘束もしくは殺害する作戦を承認したとする報告書を公表した。
ブリンケン国務長官は、カショギ氏殺害から3年となる1日に、このような犯罪が2度と起こらないように措置を講じていると強調した。
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