[シンガポール 30日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のマーク・ウェダ委員は30日、SECはこれまでビットコイン現物ETF(上場投資信託)の上場を承認していないと述べた。
同委員はシンガポールのフォーラムの合間に「多くの申請があるが、これまでのところ、いずれも承認されていない」と述べた。
SECは今月、著名投資家キャシー・ウッド氏のアーク・インベストと暗号資産(仮想通貨)投資商品開発の21シェアーズUSが共同で開発したビットコイン現物ETFのCboeグローバル・マーケッツ上場承認の是非について、決定を来年1月27日まで延期した。
SECはこれまで十数件のビットコイン現物ETFの申請を却下。一部のビットコイン先物ETFを承認した。却下された案件では、ビットコインを売買する「規制市場」との「監視共有契約」の欠如が問題となった。監視共有契約を締結すれば、取引所が相場操縦を見抜ける体制を整えるため、取引データなどの共有が必要になる。
同委員は、取引所から申請があればSECが引き続き検討すると述べた。
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