September 10, 2019 / 12:37 AM / 7 days ago

企業債務を懸念、英EU離脱やLIBOR廃止も市場リスク=SEC

[ワシントン 9日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のクレイトン委員長は9日、市場リスクとして、企業債務の増加、英国の欧州連合(EU)離脱、主要な基準金利であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の廃止と移行などを挙げ、警鐘を鳴らした。

委員長は、ニューヨークで講演し、金融緩和が10年続いたことで助長された企業債務の伸びを引き続き懸念していると発言。米国では企業の債務残高が約10兆ドルに上り、対国内総生産(GDP)比は約50%だとし、「これらの数字は注目に値する」と述べた。

世界最大規模の米社債市場は、とりわけ海外投資家にとって高いリターンをもたらしてきた。だが、クレイトン氏はこうしたリターンが低下している可能性を示す兆しがあると指摘。「社債市場での価格やその変動が教えてくれることを認識すべきだ。たとえば、トータル・リターン・ベースでは、上昇は一段と限定されつつある一方、低下傾向は改善していない」と述べた。

クレイトン氏は、SECは他の規制当局とともに、クレジットファンドの資金フローや、流動性やレバレッジなどのポートフォリオの性質を注視すべきとの考えを示した。

また、2021年のLIBOR廃止前に指標金利を移行させるため、米銀はLIBORへのエクスポージャーを把握すべきだと指摘。業界として、このリスクを積極的に管理する方法を決める必要があるとした。

クレイトン氏はこのほか、英国が移行期間の設定なしにEUを離脱する場合のリスクについても警告。SECは「合意なき離脱」の影響への対応策を策定しているが、企業にもその影響に備える役目があると指摘した。

発行体や金融サービス企業、その他の市場参加者に対しては、「この種の状況に特有の油断や倦怠感に打ち勝つことを奨励する。こうした企業は、英国のEU離脱で想定される影響への備えを進め、投資家にもその影響について適切に知らせることが望ましい」と述べた。

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