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UPDATE 1-米SEC委員長、個人投資家の売買注文巡り市場改革の問題点提起

(業界の反応などを追加しました)

[ワシントン/ニューヨーク 8日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は8日に行った講演で、SECの株式市場の構造改革の一環として個人投資家の売買注文に関する問題点に言及し、改善を進めていく必要があると強調した。

ゲンスラー氏が挙げたのは(1)取引価格の「刻み」の最低基準(2)全米最良気配=NBBO(3)注文執行の質に関する情報開示(4)最良執行義務(5)個別注文ごとの競争性(6)ペイメント・フォー・オーダーフロー=PFOF――の各分野だ。

ゲンスラー氏は、SECとしてこれまで全米の市場システム規制体系の重要部分、特に注文の運営と執行に絡む面で改革を行ってこなかったと指摘しつつ、昨年になって株式市場、とりわけ個人投資家に効率の高い取引を提供するためどのような規制変更をすべきかを事務方に諮問したと明らかにした。

例えば証券会社が個人から受けた注文を超高速取引業者などのマーケットメーカーに販売する慣行のPFOFは昨年、個人投資家が大挙してゲームストップやAMCといったいわゆる「ミーム株」を購入した場面で、SECが厳しい目を向けるようになった。多くの個人投資家はロビンフッドなど手数料なしの証券会社から株式を買い入れていた。

ゲンスラー氏は現時点でPFOFの禁止を排除していないと述べ、この慣行は「本来的な利益相反」を抱えていると懸念を表明した。その上で引き続きPFOFを認める場合は、マーケットメーカーに対して注文引き受けの対価に関する情報開示強化を義務付けたい考えを打ち出した。

投資家利益保護団体は改革案を評価した。ワシントンに拠点を置くベター・マーケッツは「非常に断片化した金融市場では反競争的かつ略奪的な慣行により富を得ている人があまりにも多く、個人投資家は不当に扱われている」と指摘した。

一方、金融業界幹部からは手数料無料の証券会社がより多くの投資家にサービスを提供する妨げになる、と批判的な意見が出た。

シタデル・セキュリティーズの担当幹部ジョセフ・メカネ氏は、悪い状況に逆戻りさせるような改革に慎重になる必要があると指摘した。

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