[ワシントン 4日 ロイター] - 国境警備を巡る米議会の協議が難航している。妥協点が見つからない中、一部の民主党リベラル派が国土安全保障省の予算カットを求めるなど事態が複雑化する可能性が出ている。
上下両院、共和・民主両党の議員17人で構成する委員会は、つなぎ予算が失効する2月15日までに国境警備の問題で妥協案を見いだし、国土安全保障省に9月30日までの予算を割り当てる任務を担う。
しかし、メキシコとの国境の物理的な壁を巡る対立に加え、議会側近によると、移民収容所のベッドの費用や移民判事などの数を増やすか減らすかも争点となっている。
こうした中、リベラル派の議会進歩派議員連盟の共同議長であるプラミラ・ジャヤパル下院議員は記者団に対し、同連盟のメンバー4人が配布した、国土安全保障省の予算削減を求める書簡の内容に同調する姿勢を示した。
1月29日付の書簡は、移民親子の引き離しなどトランプ政権の政策を権力の乱用と批判している。署名者の1人には、昨年の中間選挙で当選し、今年下院議員となったリベラル派のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏が含まれている。
トランプ大統領は、違法ドラッグや不法移民の流入を阻止するには国土安全保障省の予算拡大が必要と主張している。