[8日 ロイター] - 米株式市場で個人投資家に人気の高い「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)の上昇が続く中、保険会社のクローバー・ヘルス・インベストメンツが8日の取引で一時109%急騰した。
クローバーは米取引所で空売り比率が最も高い株式の1つになっている。
グレート・ヒル・キャピタルのマネジングメンバー、トーマス・ヘイズ氏は、オンライン掲示板「レディット」内の株式取引フォーラム「ウォールストリートベッツ」が「空売り比率が30%を超える銘柄を割り出している」と指摘する。
調査会社S3パートナーズが8日公表したデータによると、クローバーの空売り残高は発行済み株式数の43.5%に相当する4910万株。過去1週間で450万株増加した。
クローバーは85.8%高でこの日の取引を終えた。
1月のゲーム販売ゲームストップに始まり、5月には映画館チェーン大手AMCエンターテインメントに広がった「ミーム株」現象を受け、米証券取引委員会(SEC)は今週、不正行為や市場操作の兆候を調査していると発表した。
8日の取引ではハンバーガーチェーンのウェンディーズも商いを伴って25.9%上昇。電動トラックメーカーのワークホースは11.8%高、中古車売買サイトのカーロッツは28.7%高となった。
AMCは0.1%高。9日に株主総会と四半期決算発表を予定するゲームストップは7.1%上昇した。
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