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23日米株、短期オプション大口取引がかく乱か=野村ストラテジスト

 23日の米株式市場でS&P総合500種が一時下押しした原因は、短期オプションの大口取引がもたらした強烈な売り圧力だった――。ノムラのストラテジスト、チャーリー・マクエリゴット氏はノートにこうした分析を記した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日の米株式市場でS&P総合500種が一時下押しした原因は、短期オプションの大口取引がもたらした強烈な売り圧力だった――。ノムラのストラテジスト、チャーリー・マクエリゴット氏はノートにこうした分析を記した。

マクエリゴット氏によると、この日午前に、権利行使水準が4000に設定されたS&P500Eミニ先物のプットオプション(売る権利)について、約2万6000枚が購入された。

市場参加者がプットを購入した場合、取引の相手方は株式先物を売ってリスクをヘッジしなければならない。さらに株価が下落すれば、この相手方は先物の売却規模を拡大する必要がある。

マクエリゴット氏は、これらの取引が株式市場におよそ20億ドル相当の売り圧力を生み出し、S&P総合500種の下げにつながった公算が大きいと指摘。株価下落が加速すれば、売り圧力は最大で50億ドル相当に膨らむ恐れがあると付け加えた。

S&P総合500種は朝方に前日終値比0.9%高に達した後、正午までに0.6%安まで軟化する局面があった。

米株市場ではここ数カ月、24時間未満で満期が到来する「0DTE」と呼ばれるオプション取引の売買高が記録的な高水準となり、ザラ場における現物の価格変動を助長させかねないとの懸念が広がっている。

マクエリゴット氏は、23日の件は恐らくこれまでで最大規模の0DTEの取引だったのではないかと述べた。

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