November 22, 2018 / 4:44 AM / 24 days ago

焦点:米株の「新常態」、ボラティリティーは目先さらに上昇へ

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米株式市場に「ニューノーマル(新常態)」が根付こうとしている。一言で言えばボラティリティー(変動率)が高まってきたのだ。

 11月21日、米株式市場に「ニューノーマル(新常態)」が根付こうとしている。一言で言えばボラティリティー(変動率)が高まってきたのだ。写真は12日、ニューヨーク証券取引所(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

今年は幾度もボラティリティーが急上昇する局面があり、株価の変動が数十年ぶりの低さだった昨年とは様変わりした。リフィニティブのデータによると、S&P総合500種株価指数.SPXは2015年以降で最も振れの大きい年となりそうだ。

米中貿易摩擦、ハイテク業界の陰り、世界的な景気減速への懸念、米連邦準備理事会(FRB)の利上げに対する不安といった要因が米国株を圧迫し、S&P500は年初からの値上がり分が帳消しとなった。

直近では、月末の20カ国・地域(G20)首脳会議におけるトランプ米大統領と習近平・中国国家主席の会談を巡る懸念が、オプショントレーダーの注目の的だ。

ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントのリチャード・セルバラ最高経営責任者(CEO)は「過去3年、5年、7年間は異常に良い環境だった。今はもっと正常な環境に移行し始めている」と語る。

<10から20へ>

「恐怖指数」の異名を持つシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数).VIXは過去6週間、概ね20を超えている。これは目先のボラティリティー上昇を見込む水準だ。

VIX指数は今後、10より20に近い水準を保つだろう、とセルバラ氏は言う。VIX指数先物の建玉も、そうした見方を裏付ける。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、機関投資家、レバレッジドファンドなど「バイサイド」は13日までの1週間、VIX指数先物を1万1441枚買い越した。約9万枚の売り越しだった10月初めから一転した。

10月初め以来、オプション市場では株価指数の変動に備える取引の人気が高まっている。S&P500種のオプションは、プット(売る権利)を買って下落に備える取引だけでなく、コール(買う権利)の需要も多い。

マクロ・リスク・アドバイザーズのデリバティブストラテジスト、ビナイ・ビスワナサン氏は「関税問題があり、とりわけG20首脳会議を控えているため、目下のところ株価が大幅に上下するリスクが通常より高い」と説明する。

トレード・アラートのデータによると、S&P500と、それに連動するファンド、SPDR・S&P500ETFトラスト(SPY.P)のオプション建玉は急増し、それぞれ過去2年間のレンジの上限に達した。

S&P500のオプションでは、株価変動の見通しを示すインプライドボラティリティーが12月7日期落ち分で著しく上昇した。これは米中首脳会議後の最初の期落ち日だ。

ビスワナサン氏は首脳会議後の株価について「人々は、どちらの方向にも動き得ると見て備えている」と話した。

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