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アングル:米株回復は債券次第、利上げ終了まで動揺続く見方も

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国の株価と債券価格は今年に入って急落している。投資家は債券が急落を主導していると考えており、債券市場の動揺が収まるまでは株価回復はないとの見方を示している。

 米国の株価と債券価格は今年に入って急落している。写真はニューヨーク証券取引所前で2021年1月撮影(2022年 ロイター/Mike Segar)

米株と債券は今年、第3・四半期末までにともに大幅な売りを浴びた。S&P総合500種指数は年初来で約25%下落し、ICE ・BofA米国債指数は約13%下げた。BoFAグローバル・リサーチによると、2資産の同時安としては1938年以来で最大だという。

ただ多くの投資家は、こうした動きは債券が主導していると考えている。市場参加者が米連邦準備理事会(FRB)による想定以上の金融引き締めを見越してポートフォリオを再調整する中、利回りが急上昇し、株式のバリュエーションが大幅に低下している。

S&P500採用銘柄の予想株価収益率(PER)は、4月の20倍から現時点で16.1倍に低下した。この間、ベンチマークの米10年債利回りは140ベーシスポイント急上昇している。

野村のクロスアセット戦略担当マネジングディレクター、チャーリー・マケリゴット氏は「金利は世界のあらゆる資産の中核で、ターミナルレート(金利の最終到達点)がどこに落ち着くかという不確実性がクリアになるまで、株式にプラスの再調整が起こることはない」と話す。

米国債のボラティリティーは2022年に拡大し、今週の国債利回り急変動を受けてICE・BofAML米国債券市場オプションボラティリティー推定指数は20年3月以来の高水準となった。これとは対照的に、投資家の不安心理の度合いを示し「恐怖指数」の異名を持つシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は、今年のピークを下回っている。

ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)のアナリストは「われわれは、金利変動がクロスアセット・ボラティリティーの主要なけん引役だと考えている。そのわれわれでさえ、このところの金利変動を信じられない思いで見続けている」としている。

多くの投資家は、FRBがインフレとの闘いに勝ち、最終的に金融引き締めを終了できるという証拠が出るまで、乱高下は続くと考えている。今のところ、市場の見通しはタカ派度を増している。

CMEのフェドウォッチによると、9月30日午後の時点で、FRBが11月2日の会合で75ベーシスポイント(bp)の利上げを決める確率は57%で、1カ月前の0%から上昇した。市場は、金利が23年7月に4.5%でピークに達すると見ている。1カ月前には4%と予想されていた。

10月7日発表の米雇用統計は、FRBの利上げが成長に影響を与え始めているかどうかを投資家に示すことになる。投資家はまた、ドル高とサプライチェーンの混乱が企業の収益にどの程度影響するかを見極めるため、10月に本格化する決算発表にも注目している。

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