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米国務次官補候補「台湾との関係発展させるべき」、公聴会証言

バイデン米大統領が東アジア・太平洋担当の国務次官補に指名したダニエル・クリテンブリンク氏は15日、米国はあらゆる分野で台湾との関係を一段と発展させるべきと述べた。写真は2018年3月撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

[ワシントン 15日 ロイター] - バイデン米大統領が東アジア・太平洋担当の国務次官補に指名したダニエル・クリテンブリンク氏は15日、米国はあらゆる分野で台湾との関係を一段と発展させるべきと述べた。

上院外交委員会の公聴会で、台湾を自国の領土と主張する中国からの圧力に直面したとしても、台湾への「確固たる義務」を果たすという決意とコミットメントを示すことが重要と指摘。「あらゆる分野で台湾との強固な関係を一段と発展させることがわれわれに課せられた責務」とした。

議員からは、米政府が長年維持してきた「戦略的曖昧さ」と呼ばれる政策を変更し、中国が攻撃した場合に米国が台湾を防衛する意思を明確にすべきかとの質問が出た。

クリテンブリンク氏はこれに対し、米国の「一つの中国」政策が台湾海峡の安定や台湾の安全保障を担保してきたと回答。その上で「現状や安全保障の維持は動的な状況だ。(中国からの)脅威が拡大し、台湾に対する中国の攻撃的でいじめのような行為が強まるにつれ、われわれの対応も調整する必要がある」と述べた。

中国が新疆ウイグル自治区でウイグル族などイスラム教徒の少数民族に対し「ジェノサイド(民族大量虐殺)」を行っていることについては、米国は中国の指導者に責任を追求する措置を引き続き講じるべきとした。

中国大使館の報道官は取材に対し、米政府は「中米関係や台湾海峡の平和と安定への深刻な打撃を回避するため、台湾地域との実質的な関係強化をやめるべきだ」と述べた。

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