[ワシントン 12日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のホワイト次席代表は12日、カナダ国際貿易省のモリソン次官と会談を開き、カナダのデジタルサービス税導入案について懸念を伝えた。USTRが発表した。
会談は、2020年に発効した米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に関する初の次官級協議を前に開かれた。
またホワイト次席代表は、乳製品輸入に関する関税割当制度などについて、カナダがUSMCAの義務を全面的に順守する必要性を強調したという。
USTRは昨年12月、カナダが独自のデジタルサービス税を導入した場合は「あらゆる選択肢」を検討するとの声明を出しているが、詳細には踏み込んでいない。
一方で米国は、デジタルサービス税を巡り欧州の5カ国に報復関税措置を導入するとの警告を10月に取り下げた。新たな国際課税の枠組みへの移行に関する国際的な合意が背景にある。
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