[ワシントン 8日 ロイター] - ホワイトハウスのウィレムス通商担当顧問は8日、前週の米中通商協議で進展があったとした一方、合意の障害となっている問題の中には米国として「まだ満足していない」ものがあるとの認識を示した。
同氏は米商工会議所のイベントの合間にロイターに対し、「さまざまな項目について前進しているが、まだ満足していない問題もある」と語った。
具体的にどのような問題が未解決となっているかや、予想される合意の時期は明らかにしなかった。
その上で「われわれが合意を急いでいないのは良いことだ。適切な合意を結ぶことを望んでおり、詳細を詰める必要がある」とし、両国は既存の関税の扱いについて依然として解決に取り組んでいると述べた。
また、エンフォースメント(ルールの実効性担保)を巡っては、中国が合意に違反した場合に米国に報復の権利を与える枠組みで両国が合意したと明らかにした。
ウィレムス氏はこれより先、中国の貿易政策に対する欧州連合(EU)の対応はこれまで十分ではなかったとの認識を示した上で、米国とEUは現在、世界貿易機関(WTO)で中国の非市場的な経済政策を巡り連携を密にしていると述べた。
米EUの通商協議は大豆を巡って前進したほか、液化天然ガスターミナルやインフラ整備についても話し合っていると説明した。
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