June 13, 2019 / 2:26 AM / a month ago

アングル:期待薄い米中首脳会談、G20での準備作業も不十分

[ワシントン/北京 12日 ロイター] - トランプ米大統領は、28─29日の20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国の習近平国家主席と会談したいとの考えを表明している。しかし現時点では、万一会談が実現しても貿易摩擦解消に向けた進展があるとの期待は乏しい。

ワシントンと北京の外交官や政府高官などによると、貿易協議が物別れに終わった先月以来、米中両国の関係がとげとげしさを増す一方となっているため、会談を行うための準備作業すら十分ではない。

米中の交渉チームが最後に顔を合わせたのは5月10日だ。もちろん両国ともまだ公式には首脳会談の実施を認めていない。

ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)の報道官は「大阪サミットの準備は進んでいる。今の段階で具体的な二カ国会談に関する発表はない」とだけ述べた。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長は11日、CNBCテレビで「われわれが積み残した問題」をトランプ氏が習氏との会談で取り上げてくれるだろうとの見方を示した。

一方、中国外務省の報道官は10日、同国は貿易協議に前向きだが、米中首脳会談の可能性について何も発表する材料はないと発言。11日には、米政府が貿易摩擦をエスカレートさせれば中国は「最後まで戦う」と言い切った。

複数の関係者は、トランプ氏と習氏は何らかの形で会談はするだろうが、歴史的な合意へのムードが生まれた2カ月前の会談ほど盛り上がりそうにはないとみている。ある中国政府高官は先週、米国の企業関係者にトランプ氏と習氏の首脳会談と、貿易協議の再開はどちらもまだ準備を始めていないと打ち明けた。

トランプ氏はしばしば事前の根回しをせずに重要な会談に臨み、そこに向かう途中で方針を決めるため、準備不足は異例というわけではない。しかし習氏にすれば、結果がどうなるか分からず、さらなる中国製品への関税導入をちらつかされかねない会談には、応じたくないかもしれない。

 6月12日、トランプ米大統領(写真左)は、28─29日の20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国の習近平国家主席(写真右)と会談したいとの考えを表明しているが、現時点では、万一会談が実現しても貿易摩擦解消に向けた進展があるとの期待は乏しい。写真は2017年、北京での両首脳(2019年 ロイター/Damir Sagolj)

アジアのある外交官は「中国にとって習氏のプロトコール(外交儀礼)が全てで、絶対に同氏が丁重に扱われなければならない。同氏を当惑させそうな会談には決して出席させたくない」と説明した。

コーネル大学教授でかつて国際通貨基金(IMF)の中国局長を務めたエスワー・プラサド氏は、米中首脳が会談しても大した成果は望めないと指摘。「最善のケースでも、せいぜい両国が貿易協議を再開すると合意することだろう。一時的で限定的な休戦の期待さえ消え失せており、長期にわたって両国の貿易とより幅広い経済分野における緊張関係が続きそうな様相だ」と述べた。

逆に会談が不調に終われば、両国の関税合戦は激しさを増し、トランプ氏が中国の通信機器大手華為技術(ファーウェイ)と取引する企業の免許を取り消したり、中国側がレアアースの対米輸出禁止に動く可能性もある。

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