[北京 24日 ロイター] - 中国の劉鶴副首相は24日、ムニューシン米財務長官との電話協議で、米国は知的財産権に関する調査で貿易ルールを無視したと指摘し、中国は国益を守る準備ができていると伝えた。中国国営新華社が報じた。
新華社によると、劉氏は双方が「理性」を保ち、安定的な貿易関係を維持するため共に努力することを中国は引き続き願っている、と伝えた。
米国は、通商法301条発動に向けた調査で、米企業は中国進出の際に中国企業への技術供与を強要されているとし、中国が不公正な貿易慣行を行っていると指摘している。
一方、劉氏は米国の調査報告は「世界的な貿易ルールに違反しており、中国、米国、世界にとり不利益となる」とし「中国は国益を守る準備ができており、その力がある」と述べた。
中国国営紙、環球時報によると、電話協議は米国が申し入れた。
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