January 16, 2020 / 5:44 AM / 7 months ago

米中の第1段階合意、関税・構造問題は置き去りと早くも冷めた見方

 米中は15日、「第1段階」の通商合意に署名した。写真は署名後に握手する中国の劉鶴副首相(左)とトランプ米大統領。(2020年 ロイタ/Kevin Lamarque)

[北京/ワシントン 16日 ロイター] - 米中は15日、「第1段階」の通商合意に署名した。昨年12月の合意発表から約1カ月。両国とも、何度も交渉が暗礁に乗り上げた末の前進と称賛し、市場も署名実現に胸をなでおろしている。

だが、米中貿易戦争につながった構造的な経済問題は手つかずで、制裁関税も部分的に緩和されたものの継続しており、アナリストや業界関係者からは第1段階合意を機に、米中関係の改善が進むわけではないとの指摘も聞かれる。

第1段階の合意について、JPモルガン・アセット・マネジメント(香港)のグローバル・マーケッツ・ストラテジスト、ハンナ・アンダーソン氏は「市場は、リスクオンのシグナルと受け止めているが、貿易、特に米中通商問題に関するニュースは今年、常に主要材料となると認識しておくべきだ」と述べた。

今回の合意の目玉は、中国の米農産品などの輸入拡大だ。今後2年間に米国のモノ・サービスの購入を2017年比で少なくとも2000億ドル拡大するという。

米の農家、自動車、重機業界にとっては朗報だが、一部アナリストは中国が調達先を他から米国に切り替えることができるか疑問視する。

米農産品輸入への制裁関税は継続しており、農家は中国政府がコントロールする購入に「一段と依存」することになると米農業団体「ファーマーズ・フォー・フリートレード」の広報担当者、ミシェル・エリクソン・ジョーンズ氏は指摘。「大々的な構造変化」には踏み込んでいないとの見方を示した。

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