[ワシントン 13日 ロイター] - 中国の秦剛駐米大使は13日、米主要企業の最高経営責任者(CEO)とのオンライン会合で、米中は政治や貿易面では見解の相違の解消に苦慮しているが、商業上は安定した建設的な関係を醸成すべきと語った。
米中ビジネス協議会(USCBC)が13日に声明で明らかにした。同評議会はおよそ200社の米企業が加盟している非営利グループで、駐米大使との会合に出席したCEOらは評議会の理事会メンバー。
評議会のクレイグ・アレン会長は「CEOへの大使のメッセージは、相違の解決に向けた取り組みを強化する一方で、商業的な関係は前進させ、拡大させなければならない、ということだ」と説明した。
バイデン米大統領は先週、中国の習近平国家主席と電話で会談。米中の競争が紛争につながることを回避する必要性について協議した。
アレン会長は、全般的な米中関係は現在「困難な局面」にあると指摘。ただ大使は、商業的関係は引き続き強固との認識を示したという。
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