[北京 26日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は、中国と米国は競争することができるものの、「冷戦思考」で互いを見るべきではなく、ゼロサムゲームのわなに陥るのを回避すべきだと述べた。中国外務省が26日に明らかにした。
同省によると、この発言は米ニューヨークで25日、国連会議の合間にヘンリー・キッシンジャー元米国務長官と面会した際のものだという。
王外相は最近の米国国内の動きが「敵対心をあおり、両国関係の雰囲気に深刻な悪影響を及ぼしている」と指摘。具体例の言及はなかった。
その上で、こうした状況が続けば、両国関係を誤った方向に導き、両国と国際社会の利益にならないと警告した。
また、中国は米国が歩み寄り、両国が互いについて「正しい認識」を持つことで、ネガティブな機運が広がらないことを希望すると述べた。
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