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[北京 11日 ロイター] - 中国商務省は11日、米国が知的財産に関する監視リストに中国を含めていることを深刻に懸念していると表明した。
知的財産権の保護を巡る問題は長年、米中関係を冷え込ませる要因になっている。中国政府は知財侵害への取り締まり強化を繰り返し約束しているが、海賊版や偽造品は中国でなお、まん延しているとされる。
米通商代表部は4月末、知的財産権保護に関する年次報告書を発表。その中で、米国の知財権保有者にとって、中国で自らの権利を守るのは「非常に厳しい」と指摘し、中国に政策や規制の改善を要求した。
中国商務省の孫継文報道官は記者会見で、中国は米国が知的財産保護に関する中国の取り組みを公平かつ客観的に評価するという約束を履行するよう求める、と述べた。
報道官は、米国の報告書について「客観的な基準や公平さに欠けている」と批判。「中国は知財保護を重視しており、これまでに多くの効果的な措置をとってきた。状況は改善し続けている」などと強調した。
一方、両国間の貿易にとってより良い法的環境をつくるため、知財問題で米国との対話を強化したいとも付け加えた。
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