June 6, 2019 / 6:04 AM / 13 days ago

アングル:米議会、トランプ氏のメキシコ関税を阻止できるか

[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領が打ち出したメキシコからの輸入品に関税を課す措置について、米議会は法案を策定して阻止を試みる公算が大きい。だが法案の成立には厳しいハードルが待ち構えている。

トランプ氏は、メキシコが米国への移民流入に歯止めを掛ける措置を講じない限り、来週にも関税を課すための大統領権限を行使すると表明している。

議会が取り得る選択肢は以下の通り。

●様子見

多数の議員はトランプ氏や側近に対して関税に反対する意向を直接伝えているが、大統領が実際に関税を課すかどうかを見極めようとしている。議員らは、トランプ氏がメキシコに報復する措置が具体的にどの法律に基づいているのかも見極める意向だ。

●法案策定

上下両院で関税を阻止するための法案が提出される可能性がある。議会は今年、財源が確保されていないにもかかわらずメキシコとの国境に壁を建設するためにトランプ氏が出した緊急事態宣言を無効にする法案を通過した。だがこの法案は、トランプ氏が拒否権を発動した上、下院で拒否権を覆す票数を確保できなかったため、最終的には頓挫した。

議会での議論は、大統領に納税者の資金を一方的に使う権限があるかどうかという憲法上の問題に集中している。

●大統領の拒否権発動を想定

仮に関税を阻止する法案が上下両院を通過した場合、トランプ氏が拒否権を発動するのはほぼ確実だ。拒否権を無効にするには、上下両院で3分の2の支持が必要だ。

上下両院では、拒否権の無効化に反対するトランプ氏支持派の共和党議員が十分に存在する可能性があるが、現時点では断定できない。

●共和党議員の反対を取り付ける

 6月5日、トランプ米大統領(写真)が打ち出したメキシコからの輸入品に関税を課す措置について、米議会は法案を策定して阻止を試みる公算が大きい。5日、アイルランドでの代表撮影(2019年 ロイター)

トランプ氏の関税に法的措置が講じられる可能性もあるが、それは大統領が関税の導入にどのような手段を使うかにも左右される。だが、議会で関税に反対している議員の多くは、メキシコとの貿易戦争を回避すべきだと考えている。貿易戦争に発展すれば、即座に経済に打撃をもたらす恐れがあり、裁判所の判決を待ってはいられないほどの緊急の問題が生じることになる。

上院では、トランプ氏の国境の壁建設を支持する議員を含めて、多くの共和党議員が関税に反対を表明している。例えばテキサス州選出のテッド・クルーズ議員は、関税により同州では住民に300億ドルの増税に匹敵する負担が生じると主張している。

議員らは、関税がメキシコの報復を誘発する事態も憂慮している。

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