[デトロイト 18日 ロイター] - 米道路交通安全局(NHTSA)のオーウェンズ局長代行は18日、北米自由貿易協定(NAFTA)の後継となる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、議会で批准されると確信していると述べた。
新協定が自動車産業の拡大につながり、これまで以上に安全で安い車をつくれるようになるとの認識も示した。
局長代行は自動車業界幹部との会合後、ロイターに「非常に良い協定であり、前進すると強く確信している」とし「業界と労働者にとって勝利になると思う」と述べた。
USMCAは約1年前に調印されたが、発効には米議会の批准が必要。ペロシ下院議長は先週、トランプ政権との協議で近く合意する可能性があると説明し、年内の下院通過を目指すと表明している。
局長代行は、USMCAが発効すれば、米自動車産業で340億ドルの追加投資が行われ、米国製部品の販売が年間230億ドル増えると発言。米国内に7万6000人の雇用が創出されるとの見通しも示した。
税制改革・規制緩和・新貿易協定の締結というトランプ政権の3本柱の政策で、自動車メーカーが安全技術への投資を拡大し、国内の自動車販売価格が安くなるとも発言した。
米国際貿易委員会(ITC)は4月、USMCAについて、米経済を緩やかに押し上げるが、自動車価格の上昇と新車販売の減少につながるとの分析結果を発表している。