[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した10月の対米証券投資統計によると、海外投資家で米国債保有高トップの日本と2位の中国の保有高が縮小し、ここ数カ月のトレンドが続いた。
日本の米国債保有高は1兆2690億ドル。3カ月連続で減少した。
中国の保有高は1兆0540億ドルに減少し、2017年1月以来の低水準となった。減少は5カ月連続。
一方、一部の主要国債投資家の金融ハブとなっているベルギーと英国の保有高は急増した。
ベルギーの保有高は210億ドル増の2396億ドル。英国は139億ドル増の4428億ドルだった。
海外投資家の米国債保有は3カ月連続で減少し、7兆0680億ドルとなった。前月は7兆0710億ドル。
米10年債利回りは10月初めの0.677%から月末時点には0.859%と約18ベーシスポイント(bp)上昇した。
TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は「10月はかなり変動が大きかった。大量売りと大量買いが見られ、利回りが最低水準から上昇する一因となったようだ」と語った。
海外投資家による米国債投資は、200億7000万ドルの売り越し。前月は225億3000万ドルの買い越しだった。
海外投資家による米国株投資は、240億7000万ドルの買い越し。前月は381億6000万ドルの買い越しだった。買い越しは6カ月連続。
海外投資家による米社債投資は、215億1000万ドルの売り越し。前月は287億2000万ドルの売り越しだった。
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